絆を深めた2週間に密着 アメリカ・オレゴン州の高校と慶誠高校吹奏楽部の生徒同士が交流【熊本】 (24/08/07 19:00)

絆を深めた2週間に密着 アメリカ・オレゴン州の高校と慶誠高校吹奏楽部の生徒同士が交流【熊本】 (24/08/07 19:00)

絆を深めた2週間に密着 アメリカ・オレゴン州の高校と慶誠高校吹奏楽部の生徒同士が交流【熊本】 (24/08/07 19:00)

今年6月、アメリカ・オレゴン州の高校生が来日し、熊本市にある慶誠高校吹奏楽部の生徒と交流しました。

コンサートやホームステイなどを通して両校の生徒が絆を深めた2週間に密着しました。

【ウェルカム演奏&掛け声】

熊本市中央区にある慶誠高校で6月11日、吹奏楽部が歓迎の演奏を披露しました。

『一緒に楽しもう!』。こう呼びかけた相手は…。

アメリカからやって来た同世代の若者たちです。

オレゴン州にあるグランツパス高校のジャズバンドのメンバーなど30人が慶誠高校吹奏楽部のコンサートに出演するため熊本を訪れました。

ジャズバンドの指導者、ルイス・ノーフリートさんが4年前、吹奏楽部を指導したことがきっかけで両校の交流が始まったといいます。

【ルイス・ノーフリートさん】
「両校の生徒がコラボレーションする企画に期待している。音楽を共有するだけでなく、(慶誠高校の生徒が)どのような学校生活を送っているのか、家ではどのように過ごしているのかを学び、一緒に楽しいことを考えて過ごせることを楽しみにしている」

【慶誠高校吹奏楽部 兒玉 智秀 顧問】
「英語でコミュニケーションを取ることでより世界に羽ばたいていける子どもたちに成長してくれたら、そのような経験を今回の国際交流で積んでくれたらいいなと」

メンバーは12日間、熊本に滞在。それぞれ吹奏楽部の生徒などの家で過ごします。

チェイス・スタッツマンさんとビリー・ノーフリートさんは、パーカッション担当の長野 純子さん宅にホームステイ。

長野さんの母の車で自宅に向かう途中、2人が絵や手紙を純子さんにプレゼントしました。

【慶誠高校吹奏楽部 長野 純子さん】
「お母さん、手紙くれた。めっちゃうれしい!」

自宅には、ホームステイする2人がどんな楽器を担当しているかや、好きな食べ物は何かなどそれぞれの「自己紹介シート」が張られていました。

初日の夕飯は、2人の好物の手巻きずしと唐揚げです。

ホストファミリーと食卓を囲んだ2人。

手巻きずしの食べ方を教わりながら家庭の味を堪能しました。

ホストファミリー「しょうゆとソース、ちょんちょんちょん」

【グランツパス高校チェイス・スタッツマンさん】
「おいしい」

【グランツパス高校ビリー・ノーフリートさん】
「ワンダフル」

日本の食文化や生活にも触れることができるホームステイとなりそうです。

熊本滞在3日目。

コンサートを翌日に控え、この日は両校合同の練習が行われました。

両校の生徒が一緒に臨む練習はこれが最初で最後。熱が入ります。

【グランツパス高校チェイス・スタッツマンさん】
「一緒にコラボできることにワクワクしている。ありがとう」

そして、コンサート本番。

お互いの国に敬意を表し、慶誠高校が「アメリカ国歌」を、そして、グランツパス高校が「君が代」を演奏しました。

コンサートの目玉は両校の生徒による合同演奏です。

グランツパス高校の指導者、ルイスさんがアレンジしたYOASOBIの『アイドル』を披露しました。

楽器のソロパートやラップのほか、カラーガードも登場し、ステージに花を添えます。

両校の生徒計94人が言葉の壁を越え、音楽の力で一つになった圧巻のパフォーマンスを披露しました。

会場に駆けつけたホストファミリーは…。

【長野 純子さんの母親】
「我が子の演奏を見ている気持ちになって涙も出そうになるぐらい」

【長野 純子さんの父親】
「すごい演奏だったと伝えたい。興奮したよと」コンサートは大成功。

【グランツパス高校の生徒、CorbanFoster】
「すごく壮大で、まだ震えている感じで、人生に一度の経験。ずっと忘れません」

【慶誠高校 濱田 楓 部長】
「お互いが盛り上げてすごい楽しいコンサートになりました」

両校の生徒はお互いをたたえ合います。

コンサートを終えたグランツパス高校の生徒たち。

この日は阿蘇の山々を望む草千里などを訪れ、観光も楽しみました。

10日余りの滞在もアッという間に終わりを迎え、熊本で過ごす最後の夜、お別れ会が催されました。

【グランツパス高校指導者ルイス・ノーフリートさん】
「レッツエンジョイパーティー。ありがとうございました」

熊本での思い出を語り合ったり、写真を撮ったりして最後の時間を過ごした両校の生徒たち。

肩を寄せ合い涙する姿も…。

会場にはホストファミリーも駆けつけ、別れを惜しみました。

【慶誠高校 長野純子さん】
「お別れする時が近づいてくるのを感じて寂しいなと思う」

吹奏楽部の顧問、兒玉 智秀さんは生徒たちの成長に目を細めます。

【慶誠高校 吹奏楽部 兒玉 智秀 顧問】
「最初は不安そうな表情が、だんだん言葉は通じないけど仲良くなっている様子を見て」「言葉の壁があっても何でもできることを私たちに教えてくれた」

【慶誠高校 吹奏楽部 荒川伶太郎さん】
「すごく貴重な経験でこの2週間、英語に触れる機会が増えて、今まで以上に英語を頑張ろうと思いました」

「音楽」という世界共通の「言語」で言葉の壁を乗り越えた両校の生徒たち。

かけがえのない時間を共に過ごしました。

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